コロナ禍出の成約事例⓶ 不動産売買には物件の歴史と人生ドラマがあります。同時に2物件を売出した売主様と、二人の異なる買主様のお話です。

公開日:

カテゴリー: 未分類


【売主様との出会い】 昨年の11月早々に、ご売却相談で初めてお会いしました。70代後半の老夫婦であり、金沢市内南部に不動産を2物件所有しておられ、ご売却を検討したいとのことでした。弊社以外にも相談をされておら れるとのことでした。ご売却は初めてとのことです。早速、先ず弊社オリジナルの『ご売却の玉手箱』(売買用入門小冊子)で流れをご説明し、『基本調査報告書』を提出し売買対象物件の事実関係を、改めて売主様と共有化していただきました。そして『ご売却提案書』(査定書)を2物件分作成しました。各々約40pになりました。弊社の基本は「ご売却が初めてのお客様でも分るように」です。そうこうしている間に売却物件の歴史やご家族のこともお話いただけるようになりました。ご夫婦とも薬剤師さんで、かっては薬局も経営されておられました。三人おられるご子息様の内、ご長男は東北で勤務医を、三男様は東京で歯科医をされておられ、金沢では二男様と同居されてるとのことでした。そして、長男様を医大に出すために奥様は新聞配達のアルバイトまでして学資の支援ををされ、その話を長男様が「母の話」としてある雑誌に投稿したところ掲載され、その雑誌を小生にも嬉しそうに見せて下さいました。そして、11月末には2物件共弊社へご売却のご依頼を賜りました。

ウチは「仲介料は払わない主義」と言う買主様】 2物件共に、同時に売りに出しました。最初に買主様が決まったのは、やや広い土地の方でした。20年前に購入した際は、バブルの高値の時であり坪40万円もしたそうでした。今は、ほぼ半値にになってました。買主様が決まり、『購入申込書』も入り、売主様からの『売渡承諾書』を持参して買主様に初めてお会いしました。その際いきなり「ウチは仲介料は払わない主義。だから値引も要求しなかった」と初めて言われました。当方、「ハアッ!?」。まさに青天の霹靂(ヘキレキ)です。最初から値引要求、仲介料不払いが前提なら、この売主様とは商談を進めませんでした。後で分ったことなのですが、この買主様の常套(ジョウトウ)手段のようでした。商談を中断したい気持ちは山々でしたが、老売主様の顔が浮かび続行することにしました。

【着工を心待ちする買主様】二つ目の物件は、少し間が経ってから買主様が決まりました。少し小さめの土地ですので、新築プラン及び駐車場の確保が気になっていました。契約も終わり、先日『決済・登記』(引き渡し)で、初めて買主様にお会いしました。誠実そうな若い女性でした。「新築は2階建ですか?」「ハイ、そうです。駐車場も2台確保し、10月には出来上がるんです」と、とても嬉しそうに話されました。そして終了後、売主様を決済会場からご自宅へお送りした際に、「〇〇銀行へ寄って。息子の銀行口座へ売却代金を入れたいので」とのことでした。物件の「世代交代のお手伝い」を無事執行することは不動産業者の重要な役割ですが、今日の取引で当方まで「幸せのお裾分け」をもらったような爽やかな気持ちになりました。神様は、2物件の3名のお客様に平等に幸せを与えられるのでしょうか。それは、まさに神のみぞ知るでした。